『くだもの』作:平山和子さん

絵本紹介
くだもの 作:平山和子 出版社:福音館書店

こんにちは。サチコです。今回は福音館書店の幼児絵本シリーズより、平山和子さんの『くだもの』を紹介させていただきます。

どんな絵本なのか

こちらの絵本、題名の通り様々なくだものが出てきます。一番初めに出てくるのはすいか。大きなすいかが見開きに描かれ、ページをめくると半月型でお皿に乗ったすいか。「さあ どうぞ。」との文が添えられています。

次ページからは、見開き左ページには丸のままのくだもの。右ページには切ってお皿に盛られたくだものが、「さあ どうぞ。」の言葉とともに描かれていきます。

すいか、もも、ぶどう、なし…と色々なくだものが描かれていきます。

文章の基本的な構成は、くだものの名前+「さあ どうぞ。」ととてもシンプルです。対象年齢も2才~4才であることから、小さい子でも分かりやすく読み聞かせしやすい絵本だと思います。

『くだもの』の魅力

『くだもの』たいへんシンプルな絵本なのですが、絵がとてもリアリティがあるんです。一瞬写真かと見間違えそうになります。

非常に高い写実性から、陰影も細かく描かれており、くだものの質感やみずみずしさがダイレクトに感じられます。

大きさも限りなく現実のくだものに近く描かれており、子どもにも本物がどういうもので、どんな風に食べるのか、種はどんなものなのかなど伝えやすいと思います。

くだものを好きな子も多いと思うので、食に興味を持つきっかけになるかもしれませんね。

読み方の工夫として、「さあ どうぞ。」の時に子どもに向かって絵本の中のくだものを取って差し出すような仕草をすると、“ありがとう”とか、“いただきます”“おいしかった!”など様々な反応をしてくれます。

また何度も繰り返し読むうちに、子どもが自分で読むようになり、“さあ どうぞ”とくだものを差出してくれるようになったりします。“おいしいね”と伝えながら食べる真似をすることで、誰かと一緒に食事をする楽しさを感じたり、コミュニケーションの取り方の練習にもなるのかなと思います。

絵本に出てきたくだものを一緒に食べたり、食卓に出す準備として洗うのを手伝ってもらったりすると食育にも繋がっていくのかもしれません。毎日やることに追われて、子どもにお手伝いをさせる余裕がないのも現実ですが、時間があるときには一緒に台所に立って食事が出来上がっていく過程を体験させてあげることも大切だなあと思います。思っているだけで、なかなか行動には移せていませんが…頑張ります…!

まとめ

今回は『くだもの』を紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか。シンプルで読みやすく、物語ではないので絵本の読み聞かせが苦手という方にもおすすめです。また食育に興味がある方も。子どもが食に興味をもつきっかけになるかもしれません。ぜひ一度読んでみていただけたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日も素敵な一日をお過ごしください。

                                        サチコ

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